折れた三本の矢:Trinity Scalper FXレビュー
今日はTrinity Scalper FXのレビューをお届けします。
基本データ
価格:¥15,000
ライセンスタイプ:1口座1EA、口座はメーカー指定(口座縛りタイプ:GTFFX、エンフィニアム、FXDD、4XP)
通貨ペア:EURUSD,GPBUSD,USDJPY
使用時間足:15分足
チャートの必要バー数:確認中
稼動時間:24時間
メーカー:FTL
究極のEAとは・・・・?初心者が味わったほろ苦い経験(笑
唐突ですが、皆さんは究極のEAとはどんなものだと思いますか?
Forex White Bear V3は勝率が高くてすばらしいEAたと思います。
買った後しばらくは満足していたのですが、しばらく使っているとやはり人間欲というものが出てきます。
そこで私はある思いにとらわれました。「究極のEA」です。
当時の私が考えた究極のEAとは・・・。
「Forex White Bear V3」はすごいEAだけど、エントリーが少なすぎるのが物足りない・・・。
エントリーのロジックを甘くして、取引数を増やし、勝率が下がる分は、ナンピンをして、さらに決済するときにトレーリングストップを行い、できるだけ利益を伸ばせるようにしたらすごいEAになるんじゃないのか?。
多通貨対応ならホントに究極だよね。
初心者の妄想は膨らむ・・・・(笑
特徴
結論から先に書きます。このEAは駄目です(笑
このEAは上に挙げたかつて初心者だった私が抱いた妄想をほぼ具現化したEAです。
取引数がやたらめったらと多く、そういうものが好きな人にとっては見ていてとても楽しいEAだと思います。
逆張りエントリーというのは、相場の殆どはレンジ相場であるということに着目してエントリーを行う、取引回数が比較的多くなるエントリーロジックなのですが、Forex White Bear V3は勝率を上げるためにこの特徴を捨てました。
Trinity Scalper FXはエントリー数を稼ぐために70pipsものTPを持ちながらあえて逆張りエントリーを採用したEAです。
また、TP値は70pipsですが、7pips刻みくらいでトレーリングストップを行うため、勝率が落ちるということが比較的少ないEAです。
ナンピンは追加で初期エントリーと同じロット数を2ポジションまで持ちます。
普通のマーチンゲールのようにナンピンしているとは一見わからないようなポジションの持ち方をしますが、実態はナンピンです。
逆トレーリングストップという今までのEAに無かった機能も取り入れています。これについては、後でぼっこぼこに批判します。
マニュアルによると、ポジションは原則24時間以内に決済、週またぎはしますが、一定時間後に決済するとあります。
このEAの良いところ
とにかくエントリー数が多い。しかもTrinityの名前どおりに3通貨ペア対応なので、一日に何回もエントリーする。
エントリー数が多いため、常にポジションを持っていないと気がすまないという人にとっては面白いEAだと思います。ある一点を除いては・・・。
このEAの悪いところ
負ける時は120pipsで、勝つときはトレーリングストップで7~14pipsが多いため、典型的なコツコツドカンというEA。
たまーに70pips取れるときもありますが、ナンピンポジションも含めると負けは最大120pips×3なので相場が荒れると必然的に負けが混む。
エントリー数が多いため、一旦負けだすと、負けが膨らむ傾向がある。
取引数が多いという特徴は、一旦負けだすと精神的には尋常じゃなくキツイです。
その他の特徴
結局、逆トレーリングストップとはなんなのか?ということですが、とりあえずエントリーのロジックをアマアマにして明らかな失敗エントリーをごまかすための仕様です。
ハッキリ言えば、もっとエントリーを絞って、逆トレーリングストップをなくすロジックにしたほうが、収益は安定すると思います。
このEAの私の印象は、棒を立てて手を放し倒れた方向で進む道を決めるという遊びがありましたが、あれと同じような印象を受けます。
要するにFTL社のpipbackを稼ぐために、ユーザーがリスクを取らされるEAということです。
それでも相場があっていた2013年前半まではプラスで推移します。
私は丁度このEAが負けだしたときに購入して、二週間(実稼動10日ほど)で-20%以上負けました(笑
FTLは相場のエッジを見つけてEAに取り入れるのが得意なメーカーだと私は思っていますが、もう少しユーザーよりの考え方に立ってEAを作成していかないとユーザーから愛想を尽かされますよ(笑
2013年はEURUSDをはじめ、特に荒れ相場に巻き込まれることが多かったので、負けが混みましたが、落ち着いたら成績は回復するかもしれませんね。
後もう少しフィルターを追加して、半分から1/3ほどにエントリーを減らし、エントリーを選ぶようにしたら、もっと成績がよくなるかもしれません。
成績が落ちればユーザーが離れていくので、結局pipbackも少なくなると思うんですけどねえ・・・。
私の持論は、「エントリーした時点でFXは単純なハイアンドローになるのだから、エントリーは厳選しなくてはならない」です。
「もっと儲けたい」というスケベ心から端を発した「究極のEA」などと言う妄想は木っ端微塵に吹き飛びました。
評価はCクラス。現状では全くお勧めできないEAです。
かつての私のように「究極のEA」などと言う妄想に取り憑かれ、どうしても使ってみたくなった場合はEURUSDだけなら無料で使えるので、買う前に試してください。
実際、期待はしているので改良される可能性も含めて、今後成績が回復してきたら改めて評価を変えたいと思います。
今回は結果が出ていないのでボロクソに書きましたが、たとえ結果が出ていなくても、きちんと公式フォワードを出しているところを含めて、FTLさんには期待していますので、Trinity Scalper FXを改良するなり、次の製品を出すなりして不死鳥のごとくよみがえってきて欲しいと思います。
FXの自動売買は残酷なまでに結果がハッキリ出るという商品特性があるため、結果が出ていないものに良い評価をつけるわけには行きませんからね。
後述しますが、バックテストの結果はとてもすばらしいにもかかわらず、思ったとおりに行かないところがFXの難しいところです。
あ、返金保証は損しようがどうしようが一年くらいは稼動し続けなくてはならないので、実質無いのと同じです。
これだけ損したら損失に耐えかねてEAの稼動を停止するのが普通だと思います。
フォワードテスト
バックテストの結果
公式では1999年からの長期バックテストの結果を表示していますが、念のために私の方でもバックテストを行いました。
※ GPUUSDおよびUSDJPY 2005年から2年ごとに区切ってreport managerにて結合
オプション
オプションで変更できるのはマジックナンバー、ロット数、スリッページだけという実にFTLらしい、漢らしい仕様になっています。
設定したマジックナンバーの下に01、02、03と通貨ペアごとに勝手につくので、通貨ペアごとに変える必要すらもありません。
「ユーザーは余計な事はするな」ということなのでしょうが、トレーリングストップの調整を含めてある程度の設定をユーザーに開放してくれればもう少し可能性が広がったと思うのですが、どうでしょう。
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