特集記事:初心者向けVPS3 VPSの性能
みなさんこんばんは。Mr.Kです。
今日は特集記事の三回目で今回でこのシリーズは終わりです。
今日は具体的にVPSの性能を測ってみましょう。
今回は少し突っ込んだ内容になります。
先にお断りしておきますが、割り振られる物理サーバーによって性能が変わってくる可能性があります。
一応の目安程度にしてください。
今回VPSの性能の測定に使用したソフトウェアです。
自作界ではかなり有名なソフトウェアです。
自作erでこのソフトを知らないのはFXをやっていてMeta Trader4を知らないと言ってるのと同じ位メジャーなベンチマークソフト(コンピューターの性能を測定するソフト)です。
今回はこれを使って、Win-server、SWVPS、国内大手T社の三社のVPS性能を測定してみましょう。
具体的にベンチマークソフトの結果を公開する前に、初期状態のタスクマネージャのスクリーンショットを公開します。
※ WindowsVista(WindowsServer2008)以降のOSはユーザーのOSの使い方を学習して、自動的に設定を最適化するために初期状態ではメモリを多く使用しているように見かけ上見えますが、きちんと正常に使えますので、注意してください。
初期状態でのタスクマネージャ
Win-server
※ 個人に割り当てられているCPUコア数のみが表示される
SWVPS
※ サーバー全体のCPUコア数が全部表示される
国内大手T社
※ サーバー全体のCPUコア数が全部表示される
SWVPSも以前は仮想CPUが割り当てられていたのですが、今の契約は物理・論理CPUが全部表示されるようになってしまったようです。
SWVPSに関しては4コアという微妙な書き方をして仮想CPUが割り当てられてられているような含みを持たせながら、タスクマネージャは8コアというCPU数が表示されているところがSWVPSらしいところです。
海外の会社にこういう細かいところまできちんとサービスすることを要求するのは難しいでしょう。
そういう意味でもSWVPSは初心者の方にはお勧めできません。
SWVPSを申し込まれる方はこういうサービスであることを覚悟してくださいということです。
コストをカットすることで全体にどのような影響が出るかをきちんと把握して、自分のやりたいことと刷り合せて、計画をきちんとデザインできる方のみにお勧めします。
CrystalMark2004R2の結果(クリックで拡大します。)
※ グラフィック描画機能のテストについては、MT4用途では使用しないため、測定していません。
※ 注意事項として、HDDのリード/ライトについては、なぜかライトのほうが速くなっています。
※ 一応テスト時の書き込みサイズは1GBほどにしたのですが、1GBほどですと、エンタープライズ用のHDDではキャッシュでカバーしてしまう可能性も0ではないので、こちらも注意してください。
※ 詳細は一番最後にレポートという形で参照できるようにしてあります。
メモリはそれぞれVPSに個別に割り当てられていますが、問題はCPUの能力ですね。
CPUの能力に関しては、CrystalMark2004R2が測定できるのは、CPUコア1つあたりの性能だけです。
この場合、SWVPSはXeon E31240 3.2GHzと大手T社はintel社のXeon X3450 2.67GHzというCPUを使っています。
どちらも4コア8スレッドとなります。
4コア8スレッドとは、物理CPUコアは4つあるが、OSから見たら一つの物理コアに対して2つのCPUとして見えるということです。
何の意味があるかというと、そのほうが1つのCPUコアをより有効に活用できるということです。
但し、2つのCPUに見えるからといって2つ分の性能になるわけではありません。せいぜい一つあたり0.6程度と考えてください。
性能は凄く見えますが、実際にはこの性能/収容人数となります。
収容人数はハッキリしませんが、恐らく論理CPUコア数以上(8以上)になるのは確実なので、その程度なのだと思っててください。
一方、Win-serverはOpteron 6124HE 1.8GHzというCPUです。
クロックは遅いですが、物理8コア、論理8コアと同数なので、一つあたりのCPUの能力を100%期待できます。
また、きちんと仮想CPUが割り当てられ、3コア分を使うことが出来ます。
※何度も言いますが、物理CPUコア=仮想CPUコアではありませんので注意してください。
一見するとスペックが低いように見えますが、使う側から見て、どちらが使いやすいかは言わずもがなです。
この辺は数字上のスペックよりも、実質的な性能を取るという販社の姿勢がハッキリ現れています。
最後に今回のテストに使った詳細レポートにリンクを貼っておきます。
ご自分の目で確かめてみてください。
○今回使用した詳細レポートへのリンク
おわりに
今回は全く興味の無い方にとっては、ちょっと面倒で難しい話だったと思います。
しかし、第一回目で説明をしたようなスペック表に記載されていることと、実際に使ってみた感じとなぜ違いが出るのだろう?ということを理解するにはこのような知識が必要ということです。
今のVPSに納得が出来ない方は是非WIN-SERVERを試してみていただければと思います。
VPSを利用される方全員に心に留めていただきたいのは、貴方の使っているVPSは多くのユーザーがシェアしているものの一部だということです。
「俺は高い金を出してマンションを買ったから共有部分も好き勝手に使うのだ」こういう人が同じマンションの入居者に居て好き勝手にをやっていたら貴方はどう思いますか?
払ってるお金以上の過剰な性能を求めるのは同じお金を払っているほかのユーザーの権利を奪っているということですので、良く考えて選んでください。
初心者だから良く分からない、そういうことは出来るだけ気にせずに使いたいという方は、システム的にきちんと線引きがされているWIN-SERVERを使われることをお勧めします。
非常に残念なことですが、SWVPSも当初はWIN-SERVERと同じ方式(仮想CPU割り当て)だったのですが、私が紹介を始めてからあっという間にサービスが劣化してしまいました。
※ 今後あまりにもサービスが劣化したり、値上がりするようであれば推奨を停止するかもしれません。
※ 現在はあまり美味しくないサービスになってしまっていると思います。
このような事情を鑑みて、今回初心者向けとして業者を選定しました。
WIN-SERVERさんには今後も高度なサービスを提供していただくことを期待しつつ、今回の説明を終ります。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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