Meta Trader4基礎講座6 注文の出し方
基礎講座の6をはじめます。
今回の講座も皆さんのナビゲーターは一花が担当します。
よろしくお願いします。
Meta Trader4基礎講座は今回で終わりになります。
しっかり学んでいきましょう。
注文の出し方には成行と指値があります。
成行注文の出し方
成行とは市場に直接注文を出して建て玉を建てる/決済する注文方法です。
価格の指定は出来ませんので、状況によっては注文を出したときの価格から大きくずれて約定したり、注文が通らなかったりすることがあります。
準備
まずは成行注文を行う準備をします。
「ツール」メニューの「オプション」をクリックしてください。
「取引」タブをクリックして上の画像を出し、赤丸の「ワンクリック取引」の先頭のチェックボックスをクリックしてチェックをつけます。
すると上のような「ワンクリック取引に関する免責事項」が表示されますので、A「上記免責事項を十分理解した上で同意します」の先頭のチェックボックスを一回クリックしてチェックをつけ、B「OK」をクリックしてください。
「OK」をクリックしてください。
実際の取引
次に「EURUSD」のチャートを開いて「5分足」にしてください。
チャートの出し方は以前の講座で学びましたので分からない方は何回でも戻って覚えるまで練習してください。
チャートの左上に小さな矢印がありますのでクリックしてください。
そうするとトレードパネルが出てきます。
トレードパネルは買い気配、売り気配によって青と赤に色が変化します。
トレードパネルの説明
Cの部分は発注ロット数です。myfxmarketsの場合は1.00ロット=100,000通貨になります。
Aの部分を一回クリックするごとに発注ロット数が0.01ずつ増えていきます。
Bの部分を一回クリックするごとに発注ロット数が0.01ずつ減っていきます。
Cに直接数字を入力して発注ロット数を指定することも出来ます。
DをクリックするとCで指定したロット数だけ売り注文(Sell)を出します。
EをクリックするとCで指定したロット数だけ買い注文(Buy)を出します。
※ この成行注文の仕方をワンクリックトレードといいます。簡単な操作で注文を出せる代わりに誤発注の原因にもなりますので、なれないうちは注意して操作するようにしてください。
まずは実際に買い注文を出してみましょう。
デモ口座とはいえ、残高が0になると口座が消滅して、またデモ口座を取り直しになってしまいますので、0.01ロットずつ注文をして見ます。
上で説明した通りに、A発注するロット数を0.01とし、Bを一回クリックして買い注文を出してみましょう。
※連打すると複数発注されますので、一回だけクリックしてください。
⑤のターミナルを見てください
効果音とともに発注が執行されます。取引タブを見ると注文が確認できます。
成行決済の方法
続けていきます。
先ほど出した成行注文を決済します。
なお、練習ですので、マイナスになっても気にしないようにしてください。
先ほど出した注文の上で右クリックしてメニューを出してください。丸印の「決済注文」をクリックすると成行で決済されます。
決済が成功すると損失(または利益)が確定して注文が消えます。
※ 成行決済は指値で執行された建て玉にも適用できます。
練習問題
1.今まで練習してきた方法を使ってUSDJPYの5分足チャートから0.01ロットの売り注文を三つ出してください。
2.1.で出した売り注文三つを成行で決済してください。
指値注文
指値注文は値段を指定して注文を出すことです。
成行との違いは注文を出してもすぐに執行されずに指定した価格になるまでPending Order(未決注文)として扱われます。
また成行と違ってほぼ指定した価格で注文が通るのが普通です。
発注するときに指定する箇所が多く、なれないとかなり大変ですが、成行と指値、両方覚えるのが最低限度の基本操作ですので是非頑張って覚えてください。
今回もEURUSDの5分足チャートを使います。
チャートの上で右クリックしてください。
上の画像のように右クリックメニューから「注文発注」の「新規注文」をクリックしてください。
上のような画面が出ます。最初は「成行注文」の画面になっていますので、赤丸の部分をクリックして「指値または逆指値注文(新規注文)」に変更します。
A発注ロット数が間違っていないかどうか確認してください。
B発注通貨ペアが間違っていないかどうか確認してください。
C発注価格を指定します。下を参考に設定してください。
D指値か逆指値かを指定します。リミット(Limit)は指値でストップ(Stop)は逆指値です。
※ 指値と逆指値の違い。
現在のレートより上で買いエントリーする場合は・・・Stop
現在のレートより下で買いエントリーする場合は・・・Limit
現在のレートより上で売りエントリーする場合は・・・Limit
現在のレートより下で売りエントリーする場合は・・・Stop
と覚えてください。これは暗記してください。これが理解出来ないと指値が発注できません。
指値の発注画面はあまりにも情報量が多いので、同じ画像を2回に分けて説明します。
E決済指値(T/P)・・・利益確定値のことです。後からも変更できます。発注の指値/逆指値と混同しないようにしてください。
※発注価格1.30000の場合、TP10pipsはBuy=1.30100、Sell=1.29900です。
F決済逆指値(S/L)・・・損切値のことです。後から変更できます。こちらも発注の指値/逆指値と混同しないようにしてください。
※発注価格1.30000の場合、SL30pipsはBuy=1.29700、Sell=1.30300です
Gコメント 注文に何かコメントをつけたい場合は入力してください。
H注文の有効期限を指定できます。
I全てを指定し終わってから「送信」を押すと指値注文が発注できます。
※「現在価格から20ポイント圏内の価格は発注できません」とありますが、1ポイント=0.1pipsのことです。
※よってここで言う20ポイントは2pipsになります。この値はブローカーによっても違いますのでご注意ください。
指値注文が通ると、指定した価格になるまでPending Order(未決注文)として扱われると最初に説明しましたが、上の画像の濃いグレーで表示されている残高などの情報の段の上Aが注文が執行されて現在保有している建て玉が表示され、濃いグレーの段の下のBにPending Order(未決注文)が表示されます。
Pending Order(未決注文)のうちは建て玉を建てていない状態ですので、注文そのものを取り消すことも出来ます。
注文の変更・取り消し
指値注文はPending Order(未決注文)のうちは取り消しが出来ます。
取り消ししたいPending Order(未決注文)の上で右クリックしてメニューを出し、「注文変更または取り消し」をクリックします。
上の画像のウィンドウが出ますので、赤丸の「注文の取り消し」をクリックすると注文が取り消されます。
続いて、注文の変更の説明をします。
右クリックメニューから「注文の変更または取り消し」を選択するところまでは同じです。
変更が出来るのは
A 発注価格、B S/L、C T/P、D 有効期限
変更したい箇所を書き換えたらE「注文の変更」をクリックします。
※ それ以外の箇所(通貨ペア・ロット数・コメント)は変更できませんので、変更したい場合は注文そのものを取り消して、新しく発注しなおしてください。
※ 「注文の変更」自体をキャンセルする場合は右上の×印をクリックしてウィンドウを消してください。
執行された建て玉の変更
執行された建て玉の変更に関して説明します。
変更したい建て玉の上で右クリックしてメニューを出し、「注文の変更」をクリックします。
変更が出来る箇所は
A S/L、B T/Pだけです。
変更が終ったらCの赤丸の箇所をクリックすると変更が反映されます。
※ 指値と逆指値の注文に関することですので、指値注文の項目にて説明いたしましたが、成行注文の建て玉も変更することが出来ます。
練習問題
1.USDJPY、EURUSD、GBPUSDのそれぞれの通貨ペアで現在の値段から20pips上の価格で各通貨ペアそれぞれ0.01ロットをBuyで指値注文してください。
2.1.の注文にTP10pips、SL30pipsを設定してください。
3.三つの注文を取り消ししてください。(注文が通ってしまった場合は成行決済を行ってください。)
皆さんいかがでしたでしょうか?
慣れてくれば一講座5分ほどで終ると思いますので、一度だけではなく何度も何度も繰り返して、しっかりマスターするようにしてください。
「自動売買をメインにするからとりあえず注文とかは出来なくてもいい」と考えていらっしゃる方もいると思いますが、自動売買メインでも発注の仕方は必ず必要になりますので覚えるようにしてください。
これで、MetaTrader4基礎講座を終了いたします。
お疲れ様でした。
お相手は一花が担当いたしました。